腸の状態を整える「腸活」が
近年ますます注目されています。
「腸」の役割というと、
食べ物を消化・吸収し、排泄する
場所というイメージを持ちがち。
ところが、想像以上に
腸は健康のための大切な役割を
果たしている臓器だということが
最近の研究でわかってきました。
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「腸内フローラ」という言葉をご存知ですか?
「腸内細菌叢(そう)」とも言われる
このことば。
「フローラ」というのは
いわばお花畑のことを意味します。
出典:https://kinarino.jp/cat8-%E6%97%85%E8%A1%8C%E3%83%BB%E3%81%8A%E5%87%BA%E3%81%8B%E3%81%91/
ヒトの腸の中では、
なんと、500種類、
100兆個とも言われる
数えきれないほどの細菌群が生きていて、
まるでお花畑のように
豊かな生態系を拵えているので、
「フローラ」と呼ばれるようになったのだとか。
そして、
これら「腸内細菌」の研究が進むにつれて、
腸内細菌から、ヒトの体の不思議が
明らかにされつつあります。
そんな腸の研究を
日本でリードしてきた人がいます。
それは、
東京大学名誉教授の
光岡知足先生。
出典:http://mitsuoka-chonaisaikin.jimdo.com/
1930年、千葉県のご出身の先生は、
東京大学農学部獣医学科卒業の農学博士。
58年に理化学研究所に入所して以降、
60年以上にわたり、腸内細菌研究の
第一人者として、この分野の研究を切り開き、
リードしてきた方で、
今や腸に関する世界的な権威として
知られています。
そして、長年の研究の結果、
腸内には数百兆単位の菌たちが生息し、
ヒトの健康を左右する
重要な役割を果たしていることが
わかってきたのだそう。
全体の「2割」が変わるだけで調和が訪れます。
目に見えない腸内細菌たちと向き合うことで、
様々な「生命の法則」がわかるようになりました。
こんな風におっしゃる光岡知足先生。
今では腸内環境といえば、
誰もが一度は聞いたことのある
「善玉菌」と「悪玉菌」。
このネーミングも、
実は光岡先生が名付けたものなんだとか。
「善玉菌」と「悪玉菌」だけではありません。
腸にいい菌と言えば思い浮かぶ
「ビフィズス菌」。
1950年代、まだ腸内細菌の培養法が
確率されていない中で研究を始め、
画期的な培養法を編み出し、
その結果、
今やよく知られる
乳酸菌の仲間であるビフィズス菌が
大人の腸内では優勢だということを
発見したのも、この光岡先生だったのです。
当時は、ビフィズス菌は
赤ちゃんの腸の中にしかいないと考えられて
いたため、この大発見は
周囲を仰天させたそう。
そして、この発見をきっかけに、
腸内細菌の研究が進み、
その驚くべき実態が明らかになっていきました。
ビフィズス菌は、
いわゆる善玉菌の親分ですが、
次第に、ビフィズス菌と
「食べ物」や「健康」の関係が明らかになりました。
つまり、
食生活によって、
腸内のフローラを形成する
細菌の構成が変化するというのです。
そして、
腸内フローラの様子は、ひとりひとり異なっていて、
どんな菌がどんなバランスで存在するかによって、
病気の予防や体質改善に役立つ
可能性すら指摘されているのです。
しかも、腸内フローラは、
食事だけでなく、
ストレスの影響によっても変化するそう。
腸内細菌のバランスが、肥満や老化だけでなく、
がんや糖尿病をはじめとした
様々な病気に関わっていることが
次第に明らかにされてきています。
また、実際にこれらを明らかにするための
実験が行われていて、
興味深い結果も出てきているんだとか。
そんな興味深い腸内フローラの一面は、
これまでに光岡知足先生が記した
書籍のタイトルにも見てとれます。
出典:http://mitsuoka-chonaisaikin.jimdo.com/
運動してダイエット・・・をはじめ、
もろもろの痩せ法や美容法が熱心に推奨された
時代がもはや過去のものとなり、
腸内環境を整えることで、
様々な病気の予防や体質改善が
できることが一般的になる時代が、
もしかしたら、もうすぐそこまで来ているかもしれません・・・!
●最近、ますます「腸内細菌」に注目が集まっている。
●腸内には500種類100兆個の細菌がすみ、「腸内フローラ」を作っている。
●腸内フローラは人それぞれ異なる。
●ビフィズス菌は善玉菌の親分で、腸を活性化させる。
●食事内容やストレスによって腸内フローラは変化する。
●バランスを欠いた腸内細菌が病気の原因を作る?
●だとしたら、病気を腸内環境を整えることで予防できる可能性もある!?
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