健康維持のための原料として、
近年急速に注目度が高まっている
「難消化性デキストリン」。
そもそも、
難消化性デキストリンの正体は何なのか、
本当に効果があるのか、
ご自身の健康状態に不安があれば、
なおさら気になるし、知りたいものですよね。
そこで、今回は
以下のトピックでとりあげ、
デキストリンの実態に迫ります。
目次
難消化性デキストリンとは、
水溶性の食物繊維です。
・糖の吸収を穏やかにする
・脂肪の吸収を抑制する
などの効果が期待されることから、
「難消化デキストリンダイエット」など、
健康と美容への関心の高まりとともに、
近年急速に注目されるようになりました。
「デキストリン」という長いカタカナの名前。
正直、あまり馴染みがなく、
なにやら得たいの知れない
化学物質的な響きがしますよね。
「デキストリン」は、
でんぷんの分解物(炭水化物)の総称です。
あたまに「難消化性」がついた
「難消化性デキストリン」は
まさに文字通り、
からだへの消化・吸収されにくい食物繊維のひとつで、
とうもろこしを原料として、作られます。
、
①とうもろこしのでんぷんを培焼
↓
②アミラーゼで加水分解
↓
③難消化性の部分を取り出して調整
↓
④食物繊維を生成
①~④の製造工程を経て
取り出される粘り気の少ない食物繊維の一種、
これが「難消化性デキストリン」の正体です。
難消化性デキストリンが用いられているのは、
日本だけではありません。
今や、
アジア、南北アメリカ、ヨーロッパの各国でも
難消化性デキストリンは様々な形で活用され、
生活習慣病の予防のための素材としても
注目度が上がっています。
これには事情があって、
そもそも、
難化性デキストリンが作られた背景には、、
「食物繊維不足を補うこと」があったと
いわれています。
食生活が豊かになるにつれて、
生活習慣病の問題も顕在化してきました。
近年では健康志向の高まりを受けて、
たとえば、
炭水化物源との置き換えによる「低糖質食品」の開発目的で、
難消化性デキストリンが用いられるなど、
その性質が商品開発に応用されるケースや、
利用場面もさらに拡大しているようです。
アメリカには、
FDA(アメリカ食品医薬品局)という政府機関があり、
食の安全をつかさどっています。
アメリカのFDAは、
日本でいうところの厚生省にあたります。
難消化性デキストリンの安全性は、
FDAにおいても、
1日の摂取量の上限を明確に定める必要がないほど、
安全な食品素材であると認められています。
また、
厚生労働省許可による特定保健用食品として
許可されており、
一日の許容摂取(ADI)も定められていないので、
一定レベルでの国家基準をクリアしていると
考えてよいのではないでしょうか。
日本国内の商品を見渡すと、
難消化性デキストリンは
トクホ(特定保健用食品)に多く用いられています。
難消化性デキストリンを用いることで
健康効果を押し出すことができます。
健康問題を抱えている
消費者にとっては、
トクホとそうでない商品が並んでいたら、
体への効果を期待して、
トクホの方に手がのびがちですよね。
そんな人間心理に後押しされ、
数々のヒット商品が生まれました。
よって、
「難消化性デキストリン」は、
企業にとっては、まさに、魔法の粉。
実際に、
青汁やコーヒー等の飲料をはじめ、
様々なトクホ(特定保険用食品)の
原材料として活用されています。
では、
「難消化性デキストリン」には
どのような効果や特徴があるのか、
少し詳しくチェックしておきたいと思います。
・甘味度が低い。砂糖の1/10程度。
・カロリーが低い。食物繊維部分1gあたりのエネルギー値は1kcal。
・食物繊維としての特徴をもつ。
・第六の栄養素としての生体調節機能について研究が進展中。
研究の結果、難消化性デキストリン」は、
主に以下のような作用があることが確認されています。
•整腸作用
•食後血糖値上昇抑制作用
•食後中性脂肪上昇抑制作用
•血清脂質低下作用
•内臓脂肪の蓄積低減作用
•ミネラル吸収促進作用
•腸管免疫賦活作用
•腸内菌叢改善作用
•GLP-1分泌促進作用
これらさまざまな生理機能の中でも、
特に、
●整腸作用、
●食後血糖
●食後中性脂肪の上昇抑制
については、特定保健用食品としての許可実績があり、
トクホ(特定保健用食品)に関与成分として使用されています。
参考URL:http://www.otsuka.co.jp/health_illness/fiber/about_fiber/type/dextrin/