今回は、
イチジクの中で
糖度が高く、豊産性で、
収穫が期待できるお勧めの品種を
ご紹介します。

イチジク品種は多彩?世界に新種も

夏から秋にかけて旬を迎えるイチジク。

イチジクは果物でありながら、
ベランダなどでの鉢栽培でも収穫できるとあり、
近年人気が高まっているようです。

果物というと、
よく絵本などに出てくる主役級として、
リンゴ、桃、柿、ぶどうなどの名前が挙がるかと思います。

実は、
その中でも群を抜いて糖度が高い果物
それが「イチジク」だったりします。

イチジクは日本でもわりと身近な存在でありながら、
実のところ、世界各国で栽培されており、
且つ新種が生み出されています。

そんなイチジクの原産地はアラビア地方。
イチジクが日本に持ち込まれたのは、
随分前の時代で、寛永年間に西南洋の種を長崎県に植え、
そこから全国へ広まったととの逸話があります。

近年日本の店先でよく見かける
主力の品種といえば「桝井ドーフィン」ですが、
実はイチジクには個性豊かな様々な品種があり、
色や味もそれぞれ異なっていたりします。

その多彩さゆえに、
イチジクは一度はまってしまうと
なかなか抜けられない、
そんな奥深さと収穫の愉しみを
ともに持っているのだとか。

では、
そうしたイチジクの多品種を比較したときに、
糖度が高く、
しかも豊産性で、収穫がしっかりできて、
美味しいイチジクをたくさん味わえる
おすすめの品種はどれなのでしょうか?

私見が入っているかとは思いますが、
糖度が高く、収量が期待できて、
且つ比較的育てやすそうな品種を
いくつかピックアップしてみました。


出典:https://mi-journey.jp/foodie/28428/

ブランシュダルジャンテイユ

・夏秋兼用種
※夏果と秋果の両方が収穫でき、特に秋果は超豊産性
※長い期間にわたって収穫することができる
・果肉:琥珀色

・目が閉じ気味
・樹勢は弱いので、ポット栽培にも向く
・栽培地域は、北関東以南が適している
・その他:株が小さくても実をつける傾向にありますが、将来的に多くの果実を収穫するためには、1年目は摘果して、木を充実させたほうが良いかもしれません。または、樹勢の強い台木に接ぎ木をすれば、実を付けつつ、木を大きくすることができるかもしれません

ブリジャソッドグリース


出典:https://mi-journey.jp/foodie/28428/

学名:Ficus carica L. クワ科 イチジク属
別名:ブリジアソットグリース

収穫時期:8月下旬~10月下旬
果実の大きさ:小果 50g~60g
甘さ: 平均糖度:30度
果実の用途:ジャム、生食、お菓子、料理
結果年数:2~4年
自家結実性:1本でなる

最終樹高:
※地植え:2m ~ 3m
※鉢植え:1m ~ 2m (落葉低木)
※最終葉張り:3m ~ 4m 半開帳性

栽培用途:果樹畑、花壇、鉢植え(8号鉢以上)、庭木など
植栽適地:北関東~九州
育てやすさ:育てやすい
日照条件:日なた、土壌酸度:弱アルカリ性

豊産性:あり
耐寒性:やや弱い
耐暑性:強い

耐病害虫性 → 耐病性:強い 害虫:強い
芽吹き時期 → 4月下旬~6月頃
花言葉:子宝、実りある恋、豊富、裕福、平安
出典:https://www.hanahiroba.com/c/0000000100/0000000101/0000000108/0000008269/ichijiku_burijia

シャーアンバー


出典:http://asahien.jugem.jp/?cid=8

シャーアンバー 【SCHAR AMBER】
・イタリア産
※原木はイタリア近隣の放棄された家の前で見つかったというエピソードもあるとか

・最高糖度:30度
・豊産性:超豊産性
・樹勢:中樹勢
・果重:中果 40~70g ※大きな夏果、60グラム程度の秋果が収穫出来る
・果皮:黄色から黄緑色
・果肉色:わずかにピンクかかった琥珀色

出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c874557541
・食味:スッキリとした甘さ、とても食べやすい
・その他の特徴:
※目はしっかりと閉じている
※栽培が容易、丈夫な品種

メアリーレーン


出典:https://mi-journey.jp/foodie/28428/
・原産国:アメリカ
・収穫期:9月~10月中旬
・参考糖度:17~26%
・果皮:黄色に近い
・果肉:薄いオレンジ色の穏やかな色合い

グリーングリーク

・品種名:Green Greek (グリーングリーク)
・果実外観は緑色で、果皮は熟しても緑色
・甘く風味良く深紅色の果肉
・グリーングリークは収穫時期が遅く、シーズン中最後に熟す品種
・樹勢が強く、かなり耐寒性のあるイチジク
・適度な酸味あり大変美味しい果実をたくさんつける
・皮は固めで輸送性にも優れる
・樹はそれほど大きくならず、鉢、庭植えにも適する品種

ビアーズブラック

・ビアーズブラック / Beer’s Black
・果皮:黒紫
・果肉:赤
※中心部は濃厚なマゼンダ色、外皮はバイオレット色

・果実の大きさ:中型
・夏秋兼用種
・樹勢:中樹勢
・特徴:果実は大きく深赤の果肉は甘く、独特の風味を持つ豊産種
・非常に耐寒性があり広い地域での栽培が可能なイチジク
・その他の特徴:早い段階で夏果が収穫できる

品種ごとの食べた感想レポートは?

ブランシュダルジャンテイユ


出典:http://portuguesefigs.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

Blanche d’Argenteuil(ブランシュダルジャンテイユ)です。
まず、6月くらいに夏果が収穫できます。

糖度は桝井ドーフィンと同じくらいです。が、酸味や風味がほとんどなく、ただ甘い。
8月くらいから、秋果の収穫ができます。

秋果は、非常に甘く、とても美味しいです。皮ごと食べられます。
豊産性な点も魅力的です。
雨に対しては、イチジクの目が閉じていることが多いので、他の品種と較べると強いです。
しかし、イチジクの目が少し開いている場合もありますし、皮は薄いので、雨に弱い実もあります。
樹勢は弱く、ポット栽培に向いています。樹勢の強い台木に接ぎ木を行えば、もっと豊産性になると思われます。
もし、3月くらいから加温栽培を行うことができれば、5月(夏果)、7~8月(秋果)、10~11月(秋果?)、の3期作が可能になると思われます。いつかは試してみたいです。
以上から、ブランシュダルジャンテイユはとても良い品種です。
出典:http://portuguesefigs.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

『白イチジク』の果肉は琥珀色♪
うっすらとピンク色も入ってて、とてもビューティフル♪

•夏秋兼用種。夏果は100gにもなる。
•果皮色は黄色で果肉色は琥珀色。肉質はなめらかで目はしっかりと閉じているため、悪天候の日でも目が割れることなく昆虫の被害も少ない。
•最大の特徴は超豊産性であること。そのためか、樹勢は多少弱いかもしれない。

果肉の琥珀色がとても美しく、果皮色の黄緑色も鮮やかなイチジク。
粉砂糖のように滑らかに溶けていく甘さが口いっぱいに広がる感じ。
鼻に抜けるイチジクの風味も上品で、非常に美味しい品種でした!
出典:http://kajituhatake.blog.fc2.com/blog-entry-86.html

ブリジャソッドグリース

ブリジャソットグリース(ブリジアソットグリース)は大正時代にスペインより導入された品種。
イタリア、スペイン、ポルトガルなどの南ヨーロッパで多く栽培される。
日持ちが良い。
どちらかというと酸味が強いので、ジャムに加工されることが多い。
果皮の色は紫黒色で、果重50~60gほど
最高糖度は30度になるので、ジャムにする前からもう甘い。
夏秋兼用種ではありますが、秋果がメイン。

秋果専用種は、冬の剪定も気にしなくてOK。
フェンスに沿って一文字仕立てがおすすめ、とも。
出典:https://www.hanahiroba.com/c/0000000100/0000000101/0000000108/0000008269/ichijiku_burijia

「ブリジャソッドグリース」は、鮮やかな赤色の種が目を引きます。
種がシャリシャリッとしてみずみずしく、酸味と甘みのバランスがよいので、いくらでも食べられそう!
出典:https://mi-journey.jp/foodie/28428/

シャーアンバー

とにかく美味しい♪! この時期でこの美味しさはちょっと驚きなイチジク。
トロトロ感満載で、この品種も飲めるように食す感じ。
花托(白い部分)はやや厚めで、この部分も美味しいが果皮は厚め。
甘みは非常に上品で、甘いと言うより上手い♪がピッタリの極上品種!
白イチジクの中では、今の段階ではNo,1に美味しいかも。
出典:http://kajituhatake.blog.fc2.com/blog-entry-107.html

甘くてクリーミーな舌触り
出典:http://blog.livedoor.jp/greentea180cc/archives/7006631.html

メアリーレーン


出典:https://plantsloves2.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-29bf63.html

糖度以上の甘さを感じ、口の中で華やかな香りを放ちます。
後口は意外にもさっぱり!
出典:https://mi-journey.jp/foodie/28428/
イチジク`メアリーレーン´は夏果・秋果が採れる二期なり品種

食べた時にジャリジャリとした食感が無い珍しい無花果です。
径6㎝ぐらいの実が生っています
イチジク`メアリーレーン´は糖度が高い為、冷凍しても
カチカチには凍らずシャーベットのように食べられる
出典:https://plantsloves2.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-29bf63.html

イチジク品種比較や食べ比べができる東京のお店は?

東京ですと、伊勢丹新宿店で
多品種のイチジクを扱っている様子

当該店舗で購入できるいちじくは
なんと20種類以上もあるのだとか!

いちじくの味も
ゼリー系、ムース系、ジャム系など様々。

お好みのラインナップから
実際の果実を味わってみつつ、
育てやすそうなお気に入りの品種を
探してみるのも、
楽しいのではないでしょうか?

育てやすく、家庭向きの果樹としてお庭に植えられていることも多いイチジクは、不老長寿の果物とも言われて、ミネラルやカルシウム、カリウムなど豊富な栄養素を含んでいることでもよく知られています。

イチジクは漢字で「無花果」と書きます。花が無い果実と言う意味が名前の由来で縁起が悪いのではと気にされる方もいらっしゃるかもしれません。
実のところ、イチジクの実は果実に見える肉厚な花托(かたく)の内側に、無数の花を咲かせているのです。
樹上で熟れた完熟のイチジクは大変痛みやすく、流通上の困難が伴うため、一般のお店では入手できないことが多い果実。
お好みの品種をぜひ苗で育てて、完熟の美味しさを味わってみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

どうぞ他の記事もごゆるりとお楽しみ下さい。