今回のテーマは、
ヨーグルト。

健康によさそうなイメージが
あるヨーグルト。

ヨーグルトを毎日食べて
期待する効果が出たら嬉しいですよね。

花粉症や整腸、
ダイエットなどを目的に、
健康管理に熱心な方が
ヨーグルトを食べる例も多いようです。

ところで、
実際の効果はどうなのか、
論文はあるのか?
何故カラダにいいのか、
気になる方も多いと思います。

そこで、
今回はヨーグルトの効果や
メカニズムの秘密について、
調べてみました。

ヨーグルトの整腸効果なぜいいの?

ヨーグルトがカラダにやさしい
と言われる背景には、
「乳酸菌やビフィズス菌が 腸に効く」
という仕組みがあります。

主なヨーグルト効果は主に3つあります。

1.悪玉菌の増殖を抑える
2.ビタミンを生成する
3.血中コレステロールを低下させる

なぜヨーグルトが腸に効くのか。
メカニズムを紐解くと・・・

①まず、乳酸菌やビフィズス菌が
腸内で生み出す乳酸や酢酸などが
腸壁に刺激を与えます。

② そして、
ぜん動運動など腸の動きを
活性化します。

③これにより、
便秘などの不快な症状が
改善されます。

④さらに、腸内で
善玉菌が優勢になり、
悪玉菌を抑制する効用も得られます。

このように、
生きたまま腸まで届き、
腸内環境を整えて
からだによい働きをする
微生物は 「プロバイオティクス」
と呼ばれます。

「プロバイオティクス」が
注目される理由は、
整腸作用だけではありません。

例えば、免疫機能を高めたり、
ビタミンを合成する働きも
備えているため、
花粉症やアトピー性皮膚炎といった
アレルギー性疾患の抑制や
抗ガン作用、
血中コレステロール値や血圧の低下、
内臓脂肪の減少、
ピロリ菌の抑制といった
幅広い効果を発揮すると言われています。

ヨーグルトの効果は?

「ヨーグルトを食べれば長寿になる」
そんなヨーグルト不老長寿論を
1世紀以上前に唱えて注目をあつめたのが
ロシアのノーベル賞学者
イリヤ・メチニコフ氏。

メチニコフ氏は
もともと免疫機能を研究しており、
長寿者が多い
コーカサス地方で常食されていた
ヨーグルトの健康効果に着目したのだそう。

そして、
ヨーグルトに含まれる「乳酸菌」が
腸内の腐敗を抑え、
健康と長寿に役立つと考えたのです。

今では、乳酸菌や
ビフィズス菌が腸内環境の改善に
効果的という考えは広く浸透していますが、
当時は乳酸菌は人の腸内では生きられないと
考えられていたため、
メチニコフ氏の考えに否定的な反応も
多かったのだとか。

このメチニコフ氏の著書が
日本に翻訳出版されたのが
1912年のこと。

日本では、味噌や漬物など
発酵食文化が豊かであったこともあり、
この提案は広く浸透し、
からだによい効果をもつ細菌を
見つけて健康維持に役立てる研究
を活性化させたようです。

現在、日本で発売されている
ヨーグルトや
乳酸菌飲料は、実に
7,500種類以上にのぼるそう。

機能性ヨーグルト乳酸菌飲料も

ヨーグルトや乳酸菌飲料は
様々な種類の商品が出回っていますが、
LG21株やブルガリアヨーグルトLB81、
また、R-1で知られる1073R-1株など
様々な菌種が用いられています。

どんなヨーグルトや乳酸菌飲料を
選べばよいのか迷った時は、
効能をチェックして、
自分の腸内環境にあっている
善玉菌が使われているかを
実際に試してみるのが近道。

一般的に、
ヨーグルトはおよそ1週間ほど
食べ続けることで、
効果が現れると言われています。

なので、
1週間同じ種類を食べ続けてみて、
その結果便秘が改善されたり、
よい効果が出るかどうかが、
ひとつの判断のポイントとなります。

確実に効果を実感したい場合の
おすすめは、トクホの商品。

トクホとは、特定保健用食品
と呼ばれるもので、
一定の基準をクリアして
国に機能性を認められた商品だけが
「トクホ」の認可を得られる
仕組みになっています。

トクホのヨーグルトや
乳酸菌飲料は2週間の賞味期限内に
投与した菌数をきちんと
維持できていることも評価項目として
考慮されているので、
効用面での安心感があります。

ヨーグルト効果的な食べ方は?

トクホの商品をはじめ、
からだにあった商品を選ぶと同時に、
ヨーグルトの効果的な食べ方も
おさえておくのがベター。

ヨーグルトにも欠点があって、
乳酸菌やビフィズス菌は
胃酸に弱く、空腹時に食べると
胃酸に負けてしまい、
効果が減少することがあるのだとか。

なので、
ヨーグルトの効果を最大限生かすなら、
食前ではなく、
「食事中」もしくは「食後」に
食べるのが賢明です。

また、
ヨーグルトは腸内に定着するわけではないので、
常に新たな菌をからだの中に
送り込む必要がある、という点も
ポイントだったりします。

自分のからだにあった
種類の商品を、
食前を避けて、食事中もしくは食後に、
日々コンスタントに食べ続ける。

ぜひ、ヨーグルト効果を
最大限に生かすための工夫を
試してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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