今回のテーマは、耳の不調です。
難聴といっても、
ストレスから突発的・急性で症状が出るもの、
ヘッドホンやイヤホン等の利用の他、
加齢によるものなど、
原因や症状の出方は様々です。
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今回のポイントは以下です。
1.年のせいと思いこまないで!
2.耳の不調は命に関わることもある。
3.放置せず、早期治療が大切。
4.早期治療のためには、早期に不調に気付くことが重要。
日々の生活の中で、
早期に不調に気づくための
セルフチェックの方法もご紹介しますので、
ぜひご活用下さい。
目次
耳鳴り、低音・感音性難聴・耳が聞こえないは加齢のせい?
耳の不調が日常生活において気になるという方、
案外多いのではないでしょうか。
日々使う機能であるがゆえに、
耳の不調を感じるたびに、
「これからますます
耳の聞こえが悪くなったらどうしよう…」
そんな風に、心配に思ったり
ご不安を感じられることもあるのではないかと思います。
通常、耳の老化は30~40代から始まります。
また、70歳以上の人の約7割で難聴がある、
との報告もあります。
【70歳以上の7割も難聴】という数字だけを見ると、
「耳が悪くなるのは仕方のないことなのかな?」
と思うかもしれません。
しかし、
そんなことはないようです。
国際医療福祉大学 教授 岩崎氏の話によると、
今では、遺伝子を調べることで
難聴の原因や進行の早さが分かる上、
補聴器などの機械や手術などの治療の選択肢も
増えているのだとか。
つまり、
難聴の診断と治療の技術は
大変進歩しているというのです。
難聴放置しないで!治療はなぜ大切?
ここでのポイントは、
「耳の不調は年のせいだと
諦めてはいけない」という点。
さらには、
耳の聞こえが悪い状態を放置しておくことの
デメリットも明らかになってきたようです。
例えば、命に関わるデメリットとして、
まず、難聴があると、
「うつや認知症になりやすい」ことが分かっています。
また、「危険察知能力が低下する」こともあります。
後ろから来る車や自転車の音が聞こえない、
周辺の音が聞こえないために、
緊急速報等に気付くのが贈れ、
自然災害のときに逃げ遅れる…等々、
音が聞こえづらくなることで
危険を察知することが難しくなるケースが
日常において起こり得る、というのです。
難聴は早期受診早期治療すべし
治療のタイミングにも注意が必要です。
忙しいから、
受診がおっくうだから、
聞こえにくいけど、耳の不調は片耳だけだから、
一次的なもので、時間が経過すれば元に戻るかもしれない…
そんな期待や様々な各自の事情により、
耳の不調を感じても、
すぐに受診しない方もいらっしゃいます。
しかし、原因次第では、
専門家による早期診察・治療を行わずに
自己判断することは大きなリスクを伴います。
例えば、
難聴の中に「突発性難聴」
という病気があります。
この病気は音を感じる細胞がダメージを受けるため、
早期治療が重要になります。
すぐに治療を始めないと耳の聞こえが悪くなり、
もとに戻らないこともあるため、
耳鳴りを感じたらすぐに受診をするのがよく、
症状を放置しないことが大切になります。
ストレスや難聴が耳鳴りの原因?
耳の不調は高齢になってから起こるものだ
と思っている方もいらっしゃるようですが、
実は案外そうでもなく、
慢性的な耳鳴り等の耳の不調で悩まれている、
ご高齢でない方も多いのが実態。
では、
耳鳴りの原因は何なのでしょうか?
耳鳴りは、
本来周辺にない音が聞こえる症状。
脳やストレスなどによって
起こることもありますが、
最も多い原因は「難聴」と考えられています。
音を感じる細胞がダメージを受けると、
脳に伝わる音のバランスが崩れ、
脳が耳鳴りとして感じてしまうのだとか。
このような状態になると、まるでマイクが
ハウリングを起こしたような
不快な音を感じるようになってしまいます。
耳の不調を感じている方は、
くれぐれも「早期受診」が推奨されます。
耳の衰えは徐々に進行するため、
受診のタイミングにも、
気を付けたほうがよいでしょう。
耳が聞こえにくい!セルフチェックで早期に気づきを
早期治療・早期受診のためには、
早めにご自身で不調に気づくことが大切になります。
耳の不調に、
早めに気付くことができる方法として、
セルフチェックが便利ですので、
「耳の聞こえのセルフチェック」を
今回ご紹介します。
□ 電子機器のアラームに気付かなかったことがある
□ テレビやラジオの音を大きくするようになった
□ 会話で聞き返すことが多くなった
□ 話し声が大きいと指摘される
1つでも当てはまる項目があれば、
医療機関を受診して
耳の検査を受けることが推奨されます。
ところで、何故これらの
セルフチェック項目が
耳の不調を把握する上で有益なのでしょうか?
難聴セルフチェック:電子機器アラーム
セルフチェックの1項目目に
「電子機器のアラームに気付かない」が
含まれているのには理由があります。
難聴は、
高い音から聞こえにくくなる傾向があります。
このため、電子音などの高い音は
不調を知る上での良い指標となります。
例えば、電子レンジの「チン」や
体温計な「ピピピ…」といった音。
こうした電子音に気付かない場合は
要注意です。
難聴セルフチェック:テレビやラジオの音量数値
続いて、
「テレビやラジオの音が大きい」。
日々よく使うアイテムであるため、
ついついボリュームを上げてしまい、
知らず知らずのうちに大音量になっている方も
いらっしゃるかもしれません。
つい音量に馴染んでしまいがちで、
音だけを聞いていると
ご自身では気づきにくいこともありますので、
感覚ではなく、ボリュームの数字を
具体的にチェックするのがおすすめです。
テレビやラジオのボリュームは
数字で表現されるので、
数字が増えているようなら、要注意です。
難聴セルフチェック:会話での聞き返し
また、会話で聞き返すことや
聞きまちがいが増えることも、
耳の不調の兆候のあらわれとして
とらえるとよいでしょう。
具体的な例としては、
「花」といっているのに「穴」と聞き間違えたり、
「笑う」と「洗う」などが、
よくある事例だったりします。
難聴セルフチェック:話し声の大きさ
周囲からかけられた言葉が
ご自身の耳の不調をとらえる
きっかけになることもあります。
そういえば、
最近、何気なく会話をしているときにも
「もう少し小声で」と言われる機会が増えた。
そんな些細な心当たりに注目してみることも、
無意識のうちにご自身の
話し声が大きくなっていることに
気付くきっかけになるでしょう。
最後に
改めて、耳が聞こえにくいなど
不調を感じた際におさえておきたいポイントを
再掲いたします。
・年のせいと思いこまないで!
・耳の不調は命に関わることもある。
・放置せず、早期治療が大切。
・早期治療のためには、早期に不調に気付くことが重要。
・ご自身の気づきのためにセルフチェックを活用すべし。
▼「耳の聞こえのセルフチェック」
1つでも当てはまる項目があれば、
医療機関受診・耳の検査推奨
□ 電子機器のアラームに気付かなかったことがある
□ テレビやラジオの音を大きくするようになった
□ 会話で聞き返すことが多くなった
□ 話し声が大きいと指摘される
ぜひこうしたセルフチェックを活用しつつ、
早期に不調に気づき、治療が必要な場合には早期に開始、
快適な耳の状態を保ちたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ他の記事もごゆるりとお愉しみ下さい。